「鍛える」と「使える」は違う。感覚から変える“本当に動ける体”のつくり方
「筋トレしても体が変わらない…」その原因は“体の使い方”かもしれません
筋トレやフィットネスを日常的に行っているのに、
- なかなか筋肉がつかない
- 肩こりや腰痛が改善しない
- 日常生活が楽にならない
このようなお悩みを抱えていませんか?
その原因は、もしかすると「体を鍛える」ことと「体を使える」ことの違いを理解していないことにあるかもしれません。
「鍛える体」と「使える体」は別物
■「鍛える」とは?
筋肉量を増やし、パワーや持久力を高めること。筋肥大や筋力向上を目指す高負荷トレーニングや筋トレが代表です。
■「使える」とは?
自分の体をスムーズに思い通りに動かす力。筋肉だけでなく、関節や感覚器、神経系を連携させて、姿勢保持や効率的な動作を実現することです。
つまり、どれだけ鍛えても、感覚や使い方が伴っていなければ「本当に動ける体」にはなりません。
「感覚」が動きを変えるカギ
私たちの体は、筋肉だけではなく「感覚」と「脳の指令」によって動いています。このとき重要となるのが、次の3つの感覚です。
① 固有感覚(深部感覚)
関節の位置や動きを把握する力。目を閉じても手や足の位置がわかるのはこの感覚によるものです。
② 触覚・圧覚
足裏や手の接地感、体重のかかり方を感じる感覚。バランスや安定した姿勢に不可欠です。
③ 前庭感覚(バランス感覚)
頭や体の傾き・揺れを感じて姿勢を調整する力。ふらつきや転倒予防と関係しています。
「感じるトレーニング」で動作の質を高める
“使える体”を手に入れるためには、筋肉を鍛えるだけでなく、感覚を活かしたトレーニングが効果的です。たとえば、
- どこの筋肉に効いているかを感じながら動く
- 左右の動きの違いを意識する
- 呼吸の深さやお腹・胸の膨らみを感じる
- 目を閉じて動作を行い、視覚に頼らず身体感覚を養う
こうしたトレーニング方法は、理学療法士のリハビリ現場でも用いられており、「感覚と動作のつながり」を高めるのに非常に有効です。
理想の体づくりは、「感じる力」から始まる
私たちのパーソナルジムでは、理学療法士が個々の身体状態を丁寧に評価し、筋肉だけでなく「感覚」や「動作の質」を重視したサポートを行っています。
- 姿勢改善
- 慢性痛の軽減
- スポーツパフォーマンスの向上
- 日常生活の動作効率アップ
これらを目指すために、「体を使える」ようになることが何よりも重要です。
「鍛える」前に「感じて使える体」を手に入れる
筋トレをすること自体は非常に価値があります。しかし、自分の体を正しく感じ、コントロールできる状態になってから行うことで、ケガのリスクを抑え、効率よく目標へ近づくことができます。
「鍛えているのに成果が出ない」と感じている方こそ、“感覚”を見直すタイミングかもしれません。